最後にブログの更新をしたのがいつだったかも思い出せないくらいに放置してた。
何をやっていたかというと、仕事が忙しかったのだ。
ブログを更新できないほどに忙しかったのか?というと、決してそんなことはない。
週に1日はきちんと休んでいたし、時には仕事の後に映画を見に行ったりもしていた。
『ドリーム』はここ数年で最高の映画だと思うし、『ベイビー・ドライバー』は超ご機嫌な映画だったし、『アトミック・ブロンド』もまあまあ楽しかった。
さて、昨夜ライブコンサートに出かけた。
ロシア国立交響楽団とフジコ・ヘミングである。
たまたまテレビのCMを目に留め、「あ、フジコ・ヘミング生で見てみたい!」だけでチケットを買っていた。
クラシック音楽は一昨年くらいから聴くようになったものの、好きなバンドオーケストラや演奏者は特にいない。
情報源は『のだめカンタービレ』と『ピアノの森』である。
推して知るべしである。
今回のセットリスト演目
1 グリンカ『ルスランとリュドミラ』
2 ショパン『ピアノ協奏曲第1番』
3 ラフマニノフ『プレリュード』
4 リスト『ラ・カンパネラ』
5 チャイコフスキー『交響曲第5番』
チャイコフスキーの『交響曲第5番』(通称「チャイ5」というらしい)がわからない。
Apple Musicで探して予習したのだけど、これまでに聴いた覚えがない。
序曲『1812年』なら『のだめ』で見たので知っている。
交響曲は長い。
寝落ちする可能性も高い。
チケット高かったのに寝落ちしたんじゃもったいない。
というわけで、開演前の食事はロッテリアで軽く腹八分目にとどめておいた。
お客さんは高齢者の割合がずいぶん高かった。
S席のSはシルバーのS、ってくらいに高齢者率が高かった。
2、3階席には若い人が多かった。
クラシックだと会場が暗転することも、演奏者が出てきて客が総立ちになることもない。
『ルスランとリュドミラ』は「さ、始まるよ!」って感じでテンションが上がるいい曲だった。
演奏のことはよくわからない。
さあ、おまちかねのフジコ・ヘミング登場。
1階席後方なので、ほとんど見えない。
83歳といえば、うちの両親より年上だ。
大丈夫だろうか?とハラハラしながらの鑑賞となった。
演奏のことはよくわからない。
それより「最後まで大丈夫だろうか?」と観ているこちらが緊張した。
ミュージシャンって、ジャンルに関係なく「旬」な時期があるのだと思う。
彼女は、「旬」も「円熟」もとうにすぎて、「今なお現役ってスゴい」ということなのだと思った。
スティーブン・タイラーのパフォーマンスに「すげえ!」と思ったのとは、ちょっと違う。
そういうわけで、フジコ・ヘミングの演奏が終わったときは、会場全体がホッとしたように感じた。
何度も言うけど、演奏のことはよくわからない。
ただ、個人的な印象である。
緊張感から解放されたということもあり、最後のチャイ5を前にして寝落ちの予感がますます高まった。
ところが、結論から言うとチャイ5がとても素晴らしかった。
生で聴くと全然違う。
ロシア国立交響楽団がチャイコフスキーを得意としているのかもしれないし、オケも見守りから解放されてのびのび演奏したのかもしれないし、演奏のことはよくわからない。
とにかく、ホーンセクションがとてもよかった。
第4楽章はオケのメンバーもノリノリだった。
初めての本格的なクラシックコンサートで、じっとおとなしく座っているのは大変だったが、それでも存分に楽しめた。
帰りの車はチャイ5を聴きながら運転した。
ヘビメタもクラシックも生で聴くのが一番だ。
フジコ・ヘミングの演奏を生で聴けたのはとても貴重な体験だったし、気になるミュージシャンは一度生で聴くべきだとしみじみした。
結論:マリリン・マンソン、早く来日して!