2016年4月5日火曜日

さが桜マラソン2016 〜その3〜

ストレッチはそーっと伸ばせ!

軽い気持ちでストレッチしたところ、筋を痛めてしまったおバカさんだが、食い意地根性だけは人並み以上なので、とにかく吉野ヶ里歴史公園を目指して30秒ほどペースを落として走る。
給水所では手ぬぐいを濡らし、左足首に水をかけ、「ほ〜ら、痛くない、痛くな〜い!」と無駄な自己暗示をかけながら吉野ヶ里歴史公園にたどり着いた。

取りあえずそうめんとぜんざいを食べてから考えようと思い、痛む足を引きずりながら、6:4の割合で右に多めに体重をかけながら、「あと少し体重軽かったらな」と己を恨みながら、給食にありついた。
そうめんをお代わり。
毎回遅くて間に合わなかった「さがほのか」にもありつけた。
3つ目のふるまいのぜんざいを食べ終わったあたりに救護所があって、ストレッチ(その時の私には「ストレッチ」という言葉すら恐ろしい)してもらえるのだけど、そんな時間はない!という遅めランナーさんはエアサロンパスをシューシューしてもらえる。

「左足首にお願いします!」とかけ水で冷やした足首にエアサロンパスを吹きかけてもらい、痛みが麻痺してきたのでリタイアせずに頑張ってみることにした。

時々コース脇で、股関節やアキレス腱をじわーっと慎重にストレッチしながら、ペースも若干抑えながら、しかし歩かずに走り続ける。
2回目のトイレで数分並び、ここで痛み止め投入。
この痛み止めは足首ではなく、頭痛がしてきたため。
曇ってはいるものの、やはり暑さで頭痛がしてきたので早めに鎮痛剤を飲んだ。
これが功を奏して、足首の痛みが完璧に止まった。
「おー、痛くないぞ!」と浮かれていると30km地点手前の目印にしていた平和鋼材の建物が見えてきた。
地元なので、いちいち目印が細かく具体的なのだ。
30kmの壁で去年はズタボロになったので、今回は山の景色や田園風景を眺めながら、気をそらしつつ走る。
30km地点を過ぎても、歩くことなく走ることができている。
30km地点を過ぎた折り返しポイントで弟と夫が応援しているはずだけど、姿が見えないものの、こっちは完走できるかどうかが重要マターなので走ることに集中!

35km手前でまた少し痛み出したものの、コース脇でストレッチしていると応援していた女性が近寄ってきて、「エアサロンパスありますからかけましょうか?」と助けてくれた。
足首にかけてもらって、励ましてもらってちょっと力が湧いてきた。
この辺りまで来ると、「完走はできるはず!」と自信も湧いてくる。
ただ、突然けいれんなんてしたら大変なんで、芍薬甘草湯も飲む。
マズい粉末だけど、マズいなんて言っていられる状態ではない。

ゴールまでの距離をカウントダウンしながら、給食をたっぷり食べて最後の給食ブラックモンブランを目指す。
40km地点あたりの名物となった熱血応援団は今年も熱い応援をおくってくれて、涙ぐみながら最後のお楽しみの給水・給食ポイントへ!


ない!
ブラックモンブランがないっ!!!!


軽くショックを受けて、最後の2km。
競技場の敷地に入ってから、トラックまでの数百メートルの遠いこと!
競技場のトラックに入ったときには、達成感と安堵感と嬉しさで痛みもすっかり忘れて全力で走った!

フィニッシャーズタオルをかけてもらい、完走証を受け取って、天然芝のピッチに寝転がってストレッチ(もちろん、じわーっと慎重に)。

さが桜マラソンの魅力のひとつが、競技場ゴール。
40数年前に国体のために建設された競技場で、フィールドは天然芝。
年に何度かJ1サガン鳥栖の試合も行われる立派な芝のフィールドだ。
一般ぴーぽーにはなかなか立ち入るチャンスがない場所なので、格別感が味わえておすすめ。
ファンランでも競技場ゴールなので、ぜひ体験していただきたい。

福岡マラソンのゴールとはえらい違いですぞ!!


足首を痛めたにもかかわらず、なんとかゴールできた上に自己新記録でした。
といっても、5時間38分50秒という遅さだけど、いいのだ!
いろんなコツがわかったから、来年こそサブ5.5を目指すのだ!


夕食は実家の家族に焼き肉を振る舞って、その日のうちに福岡に戻った。
翌朝左足首を見たら、赤黒くなって腫れていたので整形外科に。
痛めた覚えのない右足甲の小指側も痛かったので一緒に診てもらった。

痛みでリタイアの危機まで私を追い込んだ左足首は腱鞘炎だったが、右足甲は疲労骨折の手前の状態とのこと。

今回の教訓
ストレッチは慎重に!!