元はといえば、先月筋湯に行こうと思っていたのだが、夫に「雪が降ったらどうする?俺も雪道の運転はできない」と言われてひと月延期した。
筋湯は標高1,000mほどで、近くにスキー場もある。
暖かい日だったが、北向きの斜面には雪が残っていたので、延期して正解だった。
まだまだ冬山
車での通行には問題なし
去年、梅雨時に初めて筋湯温泉に来たのだけど、泉質がとても良かったのと、思った以上に食べ物がおいしかったのですっかりファンになった。
温泉地としては小さな町だけど、山の中なので自然が豊か、静かな環境は疲れた中年にぴったりではないだろうか?
ちょうど阿蘇の野焼きと重なり、あちこちで黙々と山が燃えて灰が降っていた。
まだ山の様子は枯れ木ばかりの冬山だけど、これがあとひと月ほどで新緑が芽吹くので、GW明けにでもまた足を運びたい。
今回の宿、ななかまど
竹林に面した静かな宿
今回は直前まで休めるかどうかわからず、直前での予約となったため第一希望の宿は空いていなかったので、ななかまどという旅館に泊まった。
どうやら八丁原ビューホテルという古い温泉ホテルの別館らしい。
各部屋にお風呂が付いていて24時間入浴可能。
大浴場はビューホテルにしかないが、歩いて数十歩。
とにかく静かなところなので、お風呂上がりはテレビをつけずにビールを飲みながら本を読むととても幸せになれる。
じゃらんのクチコミでは「食事の量が多かった」とあり、それがこの宿に決めた理由の1つなのだけど、本当にボリュームたっぷりの夕食だった。
新鮮な野菜と魚もおいしかった。
残念ながらニジマスはなかったけど。
食わず嫌いだった馬刺しも食べてみた。
他にも煮物、焼き物、揚げ物が出てくる
焼き物は鮎の塩焼き
夜は薄雲が広がった上に月があまりにも明るくて星があまり見られなかったものの、運が良ければ満天の星空らしい。
日頃の行いが悪いのか、満天の星空にはまだお目にかかっていない。
久住・九重エリアの温泉は良質な温泉が多いのと、比較的小さな温泉地がたくさんあるのでリピーターも多い。
別府や湯布院のような大きな温泉地と違った魅力があふれているのでぜひとも訪れてほしい。
夕食のときに女将が各テーブルを回って挨拶するのだけど、そのときに「筋湯は震災の影響がほとんどなかったのですが、風評被害でお客さんが来なくなってしまったんですよ。でも、頑張ってます!」とアピールしていた。
ふっこう割がきっかけで温泉に来るお客さんも増えたらしく、今は応援のお礼にと毎週土曜日に花火大会を開催しているらしい。
今回泊まったななかまどはコスパの良い宿だけど、ビューホテルの大浴場の使い勝手が悪かったので、次回は九重湯〜湯〜亭(ゆーゆーてい)の大浴場に行ってみようと思う。